
中学3年生の頃だった。たまたま本屋で手に取った雑誌『SMART』。
当時の自分は、ファッションや音楽、古着、スニーカーに興味を持ち始めたばかりで、何気なくページをめくっていた。
その中に、東京のどこかで自然体に写る浅野忠信さんの写真があった。
派手な服じゃないのに、「あ、この人、かっこいいな」と素直に思った。
何か“ちょっと違う”雰囲気をまとっていて、それがずっと記憶に残っている。/
“着こなし”にこそ個性が出ると思う理由
体型は人それぞれ。同じ服を着ても、その人と同じ“かっこよさ”にはならない。
それを知ったのも、ちょうどあの頃だった。
僕の身長は当時から167cmを行ったり来たり。体重は62kg。部活に明け暮れていたこともあって、いわゆる“小柄でガッチリ”とした体型だった。
だから、服選びにはいろいろ試行錯誤した。
サイズはジャストか、あえてゆるく着るか。レギュラーサイズで雰囲気を出すか。
人と同じにならないように、自分なりのバランスを探していた。
ちょうどその頃、ユニクロも店舗を増やしはじめていて、誰もがシンプルな服を買いやすくなっていた。
僕もユニクロを着ていたけど、それを“あえてインナーに使う”ことで、ちょっと違う自分を表現できないかと考えていた。
デニムやトレーナーの着方、履きこなし、インナーや靴下の色使い——
ときには原色をアクセントにしたりして、周りと違う「ちょっと外した着方」をいつも意識していた。/
このブログで伝えていきたいこと
「かっこよさ」に正解はなくて、それぞれに個性がある。
それはもう、十分すぎるほど理解しています。
たとえば——
ブランドにお金をかける人。
安くてシンプルな服でも気にしない人。
高価なヴィンテージをこだわって選ぶ人。
そして、お金をかけずに“着こなし”で魅せる人。
僕は、お金をかけずに、でも工夫してかっこよく見せたいタイプです。
もちろん、お金をかけることが悪いわけじゃありません。
同じ価格なら、「あえて一般的じゃない組み合わせ」や「ちょっと外した雰囲気」で、“自分らしさ”を出したいと思ってます。
古着のあたたかさや、時間の経過で生まれる風合いは、新品にはない魅力がある。
そういう部分も活かしながら、周りとはちょっと違う自分を楽しむ。
そんなスタイルに共感してくれる人たちと、これからこのブログでゆるく、楽しく話題を共有できたらうれしいです。